公表資料に基づく参考事例|B種種類株式の発行条件決定(2021年)
本記事は当センターの仲介・成約実績ではありません。確認した公表内容と、売却・承継を検討する経営者向けの解説を分けて掲載しています。
目次
公表資料で確認できること
テンアライドは2021年6月7日、DBJ飲食・宿泊支援ファンド投資事業有限責任組合を割当先とするB種種類株式の発行条件を公表しました。1株100万円、1,500株で、発行価額の総額は15億円です。
資料上の払込期日は2021年6月30日です。ここで確認しているのは発行条件決定の公表であり、経営者が普通株式を売却した取引ではありません。
出典:テンアライド:第三者割当によるB種種類株式の発行条件等の決定(2021年6月7日、PDF)
経営者が自社に置き換えて考えたいこと
必要な資金と経営権の希望を分ける
飲食・宿泊事業の経営課題には、後継者探しだけでなく、運転資金や財務基盤の整備もあります。種類株式による資金調達は会社売却と異なる選択肢であり、配当や取得に関する条件、経営への関与を含めて検討する必要があります。
- 資金不足の原因が一時的な需要減か、継続的な営業赤字かを整理する。
- 月次資金繰り、借入返済、設備更新など必要資金の時期を明らかにする。
- 種類株式の条件と、株式譲渡・融資等の選択肢を比較する。
相談前に整理する資料と希望条件
月次試算表に加え、今後の資金繰り、既存借入、店舗別収益をまとめます。出資の受入れと売却を同じ話として進めず、オーナーが継続経営を希望するか、承継を希望するかを先に確認しましょう。
上記は一般的な検討の視点です。当事者が実際に採った対応や、未公表の契約条件を示すものではありません。
一次資料確認・内容更新:2026年9月9日。企業名・事業内容・取引条件は上記資料の対象時点に基づきます。
